11. 줄 알다 : 「〜と思う・〜できる」/ 줄 모르다 : 「〜と思わない・〜できない」
「~が分かる[分からない]」は「-(ㄹ/을) 줄 알다 [모르다]」
<意味>
やり方や方法を知っている [知らない]:~が分かる[~分からない]、できる[できない]
<語尾のつけ方>
①パッチムの無い動詞の語幹+ㄹ 줄 알다[모르다]
②パッチムの有る動詞の語幹+을 줄 알다[모르다]
③語幹にパッチム「ㄹ」が付いている場合は「ㄹ」が脱落する(ㄹ탈락活用)+ㄹ 줄 알다
まず、この文法は、文脈によって意味が変わります。
1つ目の意味は、日本語の「〜だと思った、〜だと思わなかった」です。
これは、話し手が「そうだと思っていた(思わなかった)」という意味や
「事実を知っていた(知らなかった)」という意味です。
未来形の場合は、”〜すると思った”という意味になるので、実際にその行為は行われ ていないことに注意が必要です。
例えば、「내일 여행을 갈 줄 알아요.」は、
「明日旅 行に行くと思ってました。」という意味になるので、実際はまだ行っていないです。
2つめの意味は、能力を表します。
この場合の文型は、「을 줄 알다/모르다」となり「는/은 줄 알다/모르다」は使用しません。
例えば、「자동차를 탈 줄 알아요.」だと、 自転車に乗れますという意味で、
話し手がその行為を行えることを意味します。
逆に、「자동차를 탈 줄 몰라요.」は、自転車に乗れませんとなり、 能力がないことを意味します。
“줄”は、依存名詞と呼ばれており、単独では使えず、 前に続く動詞とくっついて初めて意味を成します。
”줄 알아요”と”을 수 있다”の違いは?
似た表現に、”을 수 있다”があり、こちらも「〜できます」と訳すので、 2つの違いが分かりづらいですが、
”줄 알아요”は、能力がある・資格を持っている・方法を知っているといった 狭い意味での「できる」です。
一方で”을 수 있다”は、can/be able toの意味で単に「できます」という、
能力以外の予定が空いているかなどの意味も含む、広い意味での「できる」です。
実は、使い分けなくても
-ᄅ/을 수 있다 -ᄅ/을 수 없다 を使えば、会話は成り立ちます。
–는/은/을 줄 알다 –는/은/을 줄 모르다は -ᄅ/을 수 있다 -ᄅ/을 수 없다の
ニュアンスの一部と理解してください。
しかしネイティブの会話で
는/은/을 줄 알다 は 「〜ができる」
–는/은/을 줄 모르다 は 「〜ができない」 の表現のほうを圧倒的に多く使う場合があります。
–는/은/을 줄 알다 は
「私は英語ができます。」や「私はピアノができます。」「私は運転ができます。」など、
物事に対する能力や方法を知っている・ある事柄に対する資格を持っている
ということを伝えたいのみ用いることが可能です。
–는/은/을 줄 모르다 も同様に 「私は英語ができません。」や
「私はピアノができません。」 「私は運転ができません。」など
能力や方法、資格がないことに対して用いることができます。
–는/은/을 줄 알다 は
「私は英語ができます。」や「私はピアノができます。」「私は運転ができます。」など
物事に対する能力や方法を知っている・ある事柄に対する資格を持っている
ということを伝えたいのみ用いることが可能です。
–는/은/을 줄 모르다 も同様に
「私は英語ができません。」や「私はピアノができません。」 「私は運転ができません。」など能力や方法、資格がないことに対して用いることができます。
A★나는 운전 할 수 없다.
→この場合、ケガをしていたり何かしらの事情によりAの人は運転ができない状態にあり、 発言をしているニュアンスになります。
B★나는 운전 할 줄 모르다.
→この場合、そもそもBの人には運転免許がなく、運転する能力(免許)がないということを
意味した発言となります。
ここでポイントとなるのが、 今までのAの例はBの意味も含むため、
Aの文をBの文で置き換えることはできますが、 Bの文をAの文と置き換えることはできません。
운전을 할 줄 알지만 지금 운전면허가 없어서 운전할 수 없어요.
(運転できるんですが、いま運転免許証がなくて運転できません。)
と同じ文の中でも別のニュアンスで使われます。
そのため、物事に対する能力や方法を知っている
という意味の可能不可能の場合のみ、
–는/은/을 줄 알다 –는/은/을 줄 모르다を使うことができます。
それ以外の場合には全て-ᄅ/을 수 있다 -ᄅ/을 수 없다を 使うことになります!
では、ここで例をいくつか挙げておきます。
○한국말을 할 수 있어/없어
○한국말을 할 줄 알아/몰라
○주말에 올 수 있어?
× 주말에 올 줄 알아?
○10시까지에는 갈 수 있을 것 같아
× 10시까지에는 갈 줄 알 것 같아
このように–는/은/을 줄 알다(/모르다) の使い分けには注意しながら、
会話に取り入れてみてください⭕️
「韓国語ができますか?」 これは会話を始める時に韓国人によく聞かれる 質問ですが、
「ある程度はできますよ。」 と答える時に今習った文法が使えます。
–는/은/을 줄 알다
–는/은/을 줄 모르다 を使う方が自然になります。
「한국어 할 줄 알아요?」と聞かれた時は
「어느정도는 할 줄 알아요.」と答えるようにすると より自然でいいと思います🙆♀️