勉強法

体験型記憶を作る


「単語を覚えられない」というお悩みをお持ちの方も
多いですよね!

こちらでは韓国語の勉強で
今の2倍単語を覚えやすくする暗記法について
お伝えしていこうと思います。

そもそも独学で
単語が覚えられない原因について
みなさんは考えたことがありますか?

①「単語を覚える必要性に迫られないこと」
②「実際に使う機会がないこと」
③「単語に関する背景的な思い出やリアルな使い方のイメージができないこと」


これらが一番あなたの暗記力を低下させている
原因です。

逆に実際に韓国語を自分が言葉として使っている場面を
想像しながら勉強できたり、必要性に迫られている状態では、
伸びがとてもはやくなっていきます。

韓国語以外でも、
なかなか覚えられない単語や言葉があったときに、
あるふとした友達とのやりとりや、
出来事を通して、誰かの口から同じ単語を聞いただけで、

今まで使い方などがいまいちわからず
記憶に定着しなかった単語が、
すんなり頭に入っていくような経験をしたことはありませんか?

韓国語の勉強においても、
実際にネイティブが使って言える場面に出会ったり、

ある単語を見たときに
その単語に関連するエピソードとセットで覚えられると、
印象深くなり、記憶に定着しやすくなります。

私は勝手にこれを「体験型記憶」と読んでいます。

語学の学習において
「留学に行くと必ず伸びる」
「実際に現地に住まなきゃ伸びない」
こう言われているのは、この「体験型記憶」の存在が関係しています。

①「単語を覚える必要性に迫られないこと」

留学に行くと、
「単語を覚えないと生きていけない」
「現地の言葉を使えないと自分が生きづらい」ので、

みんな無意識のうちに、
言語を必要なものとして捉えているのです。

面白いことに人間の脳は
必要と感じて勉強する知識に関しては
暗記できる量が自然と増えていきます。

「覚えないと生きていけない」
これは少し極端ですが、

こう感じられるか感じられないか
本当に自分に必要な知識であると脳に思わせられるかどうかが
暗記量を上げる非常に重要なポイントになってきます。

②「実際に使う機会がないこと」

実際に使う機会や予定がないと、
闇雲に参考書に載っている知識を
頭に埋めていこうとして

「覚えよう覚えよう」と必死になり
覚えられなくなってしまいます。

あなたが単語を勉強しているときに
「覚えられない」
「今日はここまで覚えないといけないのに」
こんな考えが暗記中に頭をよぎることはありませんでしたか?

こんな風な考えが頭に浮かんでしまっている時点で、
もう勉強法が間違っていることになります。

本当に実際に会話で使うことを想定して
単語の勉強をしている人は、

「覚えなきゃ覚えなきゃ」という
考えではなく、

「どの例文が実際の会話で一番使えるかな」
「この単語を使って会話を作ってみよう」
という感じで、

実際に使う場面を想定し、
自分が実際に使うならどんな風に使っていくかを考え、
興味を持って勉強に取り組みます。

③「単語に関する背景的な思い出やリアルな使い方の
イメージができないこと」


日本で独学で勉強しているとどうしても
「勉強」とばかり捉えてしまうので、

韓国語が「言葉」「コミュニケーションのツール」であり、

「韓国語を話せるようになるために単語を覚えている」
という前提を忘れがちになります。

単語はあなたが韓国語で会話しようとするとき、
多く知っていればいるほど、
あなたの表現力を助けてくれるものです。

しかし、
単語が覚えられない方の多くは、
実際に自分が単語を使う場面のイメージをリアリティを持って
想像できていないため、

忘れやすくなったり、
知っている単語でもアウトプットに繋がらなかったり
なかなか伸びていかない原因になります。

例えば留学が単語帳だけでの勉強と大きく違うところは
ある一つの単語に出会ったときでも、

単語を使う場面に実際に出会えるということ。

これが「体験型記憶」です。

単語を50回並べて書いたって、
思い出そう、使ってみようとする瞬間がその後なければ、
その50回書いた時の記憶は、
脳にとっては不必要な記憶となるので、消えていってしまいますよね。

語学の勉強では体験型記憶を作っていくことが非常に重要なんです。

勉強した瞬間にどれだけたくさん書き出すかは意味がありません。

学んだ後に自分で使ってみる機会を作れるか、
その単語を使わなければいけない必要性だったり、
必要性を感じる状況を無理矢理でも作り出せるかが大事なのです。

留学にいけば、こうした体験型記憶は自然と必要に迫られることも多く、
より多くの単語でこの体験型記憶を実践していくことができるので、
しっかりと語学を自分のものにしやすくなるのです。

逆にいえば、日本にいながらでも、
自分自身で体験を作っていければ伸びていくのです。


日々の学習でも、一つの方法として、
音楽やドラマ、好きなアイドルの動画などは
勉強の強い味方になります。

「勉強した単語を聞き取る」
「勉強した単語が実際にネイティブの口から発せられている」
「使われている場面に出会う」

こうした体験を日々の勉強とあわせて
いかに多く作り出していけるのかが、
暗記力アップの非常に大事なポイントになります。

単語帳でなかなか覚えられない言葉の中には、
「実際にどう使うか分からないから覚えられない。」
「実際に使われている場面にまだ出会ったことがないから覚えにくい」
というものが多くあると思います。

そんなとき、
たまたまその単語がたくさん使われている動画に
出会えたとします。

ここに「体験」が生まれます。

「単語帳」など一つのツールだけで勉強していると
なかなか頭に入ってこないような単語でも、
ふとした瞬間に実際に使われている場面に出会えただけで、
スッと頭に入ってきたりします。

「好きなKPOPの音楽を聴く」

これだけでも、
毎日習慣的に聴く音楽の中で、
何度も「体験型記憶」を生み出す機会を作り出すことができるのです。

「自分が勉強したことが、
本当に言葉として使われている場面に出会う」

そして、
「単語を聞き取れている自分に出会う」

この一連の流れの体験があってこそ、
その単語はあなたの知識として定着してくれるのです。



単語が覚えられない原因は「体験型記憶」を作り出す機会が
独学ではあまりないということが
あなたの暗記力を妨げている原因です。

ということは、

「日々の勉強の中に『体験』を作り出せばいい」
のです。

その一つの方法として、
音楽の歌詞など身の回りにある韓国語に
触れられるツールを活用していくという手段が
挙げられます。

実際にチャットでやりとりしたり、
会話ができる機会があるのであればそれに越したことは
ありませんが、

初心者の段階でネイティブの友達を作ったり、
いきなり韓国語でメッセージのやりとりするというのも
なかなかハードルが高いですよね!

ですので、
初心者の間こそ!

まずは音楽や動画など、
身の回りにあるツールをうまく活用することで、
韓国語を言葉として認識し、

「勉強」としてではなく
「言葉」「コミュニケーションのツール」として
韓国語を認識していくことが大切です。

独学ではなかなか、
体験型記憶を作り出すことはむずかしいこともありますが、

こうした身の回りのツールを使って「体験型記憶」を
作り出すことが非常に重要です。